今月6日に横浜市内で行われた第43回「神奈川県中学校男子駅伝競走大会」で総合3位に輝き、初の関東大会出場を決めた市立稲田中学校(宿河原)。先月の市大会5位から躍進した同校は、12月5日の大舞台を3年間の集大成に位置づける。伝統の「オールアウト」(力を出し切る)を胸に鍛錬を重ねる。
陸上部を中心に他の運動部からも部員を集め、男子27人と女子22人で9月末に始動した駅伝部。10月に2度の3キロ走でレギュラーを選考し、男子は3年生8人と2年生1人の9人が決定した。
10月末の市大会は男女ともに5位入賞。県大会で男子は、陸上部部長のエース・松永貫太郎さんが2区で24位から一気に10位へ。3区の三宅悠斗さんから5位でたすきを受けた室野伎久介さんは、関東出場圏内の4位を超える3位に浮上。最終6区は駅伝部部長の及川栄志さんが好走し、西高津中、宮前平中に次ぐ堂々のゴールを飾った。女子は県10位で2回目の関東を逃した。
市大会ではシューズが緩むアクシデントに見舞われ、脱いで完走した及川さん。「駅伝はチーム競技。強い思いを持った仲間が助け合い、結果につながった」と感謝を表す。就任5年目の駅伝部総監督・荒井秀太教諭(38)は「今年のチームは3年生が自発的に声がけをして、練習初日からいい雰囲気をつくってくれた」と信頼を寄せる。
同部では男女一緒に練習するのが伝統だ。女子が関東に初出場した一昨年、男子チームは男女のレースを見学。室野さんは「他県のレベルの高さを感じた。ここまで来たらベストを尽くすのみ」と力を込める。関東では、エース級が集う1区予定の松永さんは「速い選手にどれだけついていき、順位を上げられるか」と気を引き締める。
栃木県に33校が集う関東大会で、男子は市内4校が出場。市勢の過去ベスト「13位」超えを目標に、チーム一丸で挑む。
多摩区・麻生区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|