生田緑地にある入り口の一つ「戸隠不動口」に、県立向の岡工業高校(堰)の手作り看板が1月11日、お目見えした。同校生徒による看板製作は、昨年度の「長者穴口」に続き2カ所目。3年生8人が手がけ、同日に設置の仕上げ作業を実施した。
市民団体や行政、指定管理者らが緑地の管理運営に参加する組織「生田緑地マネジメント会議」と同校が連携し、昨年度に始まった取り組み。「生田緑地 戸隠不動口」と書かれた看板は縦150センチ、横67センチほどの大きさで、ベニヤ板を使っている。
同校の建築科建築コースで名乗りをあげた8人が、授業の課題研究として昨春始動。チームで設計やデザインを考案し、電動糸ノコで文字を彫ってフチをくり抜き、ヤスリと塗装で仕上げた。完成は12月で、リーダーの鈴木颯斗さん(18)は「黒のフレームや書体は、カジュアル過ぎずカッコいいイメージに。誰でも見やすいよう意識した」と思いを語った。看板の右下には鈴木さんの飼い猫をモチーフにしたマークも。副リーダーで主に文字を担当した小水流來さん(18)は「生田緑地が身近な存在になれば。看板を見て楽しんでもらいたい」とし、「この辺で同窓会ができたら」と笑顔を見せた。
歴史残るスポット
かつて生田緑地内の枡形山の北西にあり、1993年に火災で焼失した寺院「戸隠不動尊」。遊歩道の一部として整備された「戸隠不動尊跡地」の近くに、戸隠不動口は位置する。ここを含む複数の入り口の名称は生田緑地マネジメント会議の「おもてなしプロジェクト」(松岡嘉代子代表)で検討され、2018年に付けられた。松岡さんは「生田緑地の西北の端で、ホタルの里の入り口でもある代表的な場所。市民参加で05年にできた生田緑地整備基本計画でも、名前を『戸隠入口』とする提案があった」と看板設置の理由を説く。
生田緑地共同事業体の副統括責任者、越智正夫さんは「個性豊かな看板に感謝している。地元校とのコラボを続けていきたい」と期待を寄せた。
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