川崎市立日本民家園で1月18日、文化財を災害から守る消防訓練が行われた。多摩消防署と多摩消防団、同園職員ら60人ほどが参加し、連携体制の強化を図った。
園内の重要文化財・旧北村家の囲炉裏付近から出火したことを想定。囲炉裏の火焚きを日頃行っている炉端の会の会員も参加し、119番通報から初期消火、ホース延長、一斉放水まで動きを確認した。
多摩消防署の若林薫署長は「初期消火が非常に重要。的確な指示、避難誘導ができていた」と講評。渋谷卓男園長は「地震と違って火災は防げる。火災を起こさないことを第一に、文化財を後世に残していかなければ」と思いを語った。
今回の訓練は、1949年1月26日に法隆寺金堂壁画が焼失したことを契機に定められた「文化財防火デー」に合わせて実施。コロナ禍で中止だった昨年は、多摩消防署が同園内の経路や消火栓の位置をまとめた地図を作製し、図上訓練を行って災害に備えた。
多摩区・麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|