多摩警察署によると、2021年に区内で発生した交通事故のうち、自転車関係事故が前年より21件多い170件だったことが分かった。高校や大学が立地し、駅周辺の平地を中心に自転車利用者が多い多摩区。同署は「コロナの影響で自転車の利用者がさらに増えた可能性もある。地域と連携しながら対策を強化する」としている。
昨年1年間の多摩区の交通事故は前年比14件増の464件で、死者は1人減の2人。県内の交通事故は前年比1030件増の2万1660件だった。自転車関連の事故の割合は、県内では全体の25・1%だったのに対し、多摩区内は36・6%に上った。
自転車の無灯火走行や2人乗りなどへの警告に加え、県警ではさらに危険性の高い行為に対し交通切符の取り締まりを実施。区内では昨年、370件の警告と285件の取り締まりが報告されており、取り締まり件数は県内でも多い傾向という。多摩署は「早朝や夕方など事故が発生しやすい時間帯の指導や取り締まりに、一層力を入れていく」との意向を示す。信号無視や通行不可の歩道を走行するなど特定の危険行為で、3年以内に取り締まりまたは交通事故を2回以上繰り返すと、公安委員会から講習の受講が命じられる。14歳以上が対象で、指定の期間内に受講しないと5万円以下の罰金となる。
特殊詐欺は減少
区内におけるオレオレ詐欺など特殊詐欺の2021年の認知件数(暫定値)は、前年比10件減の32件で、被害総額は約1766万円減の約4189万円。被害者の約9割が70歳以上、約7割が女性だった。
多摩署は「複雑化する特殊詐欺の手口の周知や防犯指導が地域や家庭内に浸透しつつあるが、根絶には至っていない。本部と協力しながら、引き続き啓発に力を入れていく」としている。
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