区の誕生(区制)50周年を4月に控え、多摩区は記念ロゴマークとキャッチフレーズ「人と緑でつながる多摩区」を今月8日に発表。それぞれ作品の公募と選考を経て、区民投票で決まった。関連事業で活用するほか、一般向けに使用の申請を受け付けている。
各3候補を選出
アイデア案は昨年7月に公募し、ロゴマークが273作品、キャッチフレーズは224作品が寄せられた。区内団体の代表らによる多摩区制50周年記念事業実行委員会が選考し、それぞれ3作品ずつを選出。昨年11月に約1カ月間、用紙とウェブで投票を受け付け、結果に基づき実行委員会で決定した。
ロゴの作者は鈴木寿子(ひさこ)さん、キャッチは光岡裕子(ゆうこ)さんで、2人とも多摩区在住。作品について、鈴木さんは「多摩区には多摩川や二ヶ領用水などのせせらぎと、そこに憩うカワセミなども見られる。緑も多くナシも有名」とコメント。光岡さんは「多摩区では水辺などの自然が身近に感じられ、菅の獅子舞など伝統的なお祭りでも見知らぬ人との交流が生まれる。人と自然、人と人のつながる素晴らしさを将来にもつないでほしい」と思いをつづった。
ロゴとキャッチについて、多摩区企画課は「民間のイベントや事業でも積極的に使ってもらえれば。行政施設に限らず、駅や通りなど街中に広めたい」と願いを込める。両作品の紹介、使用申請方法については区ウェブサイトで確認できる。
区予算案に事業費212万
川崎市の2022年度当初予算案によると、多摩区制50周年の取り組みには212万6千円を計上。区は「地域と行政が一体になり、お祝いの機運を醸成する」とし、4月30日に記念式典を予定するほか、記念誌の作成を計画。区民参加型の企画も検討している。
式典では、川崎フロンターレのクラブ特命大使・中西哲生さんが基調講演。葉月町会会長の倉本明さん、多摩区観光協会副会長の岩野正行さん、「ちょいマル」を主催する専修大学3年の内山恵太さんを加えたパネルディスカッションも行う。テーマは「魅力ある地域資源を活かした多世代で創るまちづくり」で、進行役は田園調布学園大学の和秀俊准教授が担う。議題の一つにあるのが、同クラブと市が連携して整備計画を進め、22年度中に生田浄水場用地に完成予定のスポーツ拠点「フロンタウン生田」。区企画課は「将来に向け、スポーツを含めた活気あるまちづくりのアイデア提案につながれば」期待を寄せる。
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