飲料メーカー大手・ダイドードリンコ(大阪府)は先月から、子ども食堂を支援する募金型自動販売機を中野島と登戸に1台ずつ設置した。神奈川県内では麻生区に次いで2例目。同社と多摩区ソーシャルデザインセンター(多摩SDC)が連携し、自販機の売り上げの一部は区内の子ども食堂の運営資金に活用される。
ダイドードリンコは社会貢献の一環として、自販機の収益金の一部をさまざまな団体や機構に寄付する「募金自販機」を推進。盲導犬育成や東北復興、緑の募金など、多様な募金自販機を全国展開してきた。寄付金は自販機設置先のオーナーと同社が拠出し、各団体の活動資金にあてられる。
子ども食堂を支援する自販機はこれまで、運営団体や社会福祉協議会と連携し、大阪府や新潟県、静岡県などに展開。神奈川県内では先月、麻生区の保育園前に初めて置かれた。多摩区では、いずみ薬局(中野島)横に1台目を置き、3月23日に稼働。4月14日には登戸の企業・エースライズ前にも設置された。いずみ薬局の管理薬剤師・日下石里佳さんは「目の前の公園に遊びに来る親子がよく自販機を利用する。売れることで少しでも子ども食堂に貢献できたら」と思いを話した。
持続可能な運営を
今回の設置にあたっては、区内の子ども食堂の運営をサポートしている多摩SDCが同社から相談を受けた。理事の俵隆典さんは「子ども食堂は助成金が主な資金となっているが、持続可能な運営のためにも安定した資金調達が望ましい。協力をお願いできれば」と期待を込める。設置場所の確保に奔走してきた同社首都圏第一営業部の波多腰貴行さんは、「地域を元気にするためにも、将来のある子どもたちの笑顔を増やしていきたい。自販機が増えることで多くの人に子ども食堂のことを知ってもらえたら」と話している。
同社によると今後も、多摩区内で順次設置を予定しているという。
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