サッカーJ1・川崎フロンターレが生田浄水場用地に新設するスポーツ拠点「フロンタウン生田」。2023年3月の開業まで1年を切った。昨秋に着工し、今年3月には建築工事とグラウンド工事も予定通り開始。先月25日、同クラブと市上下水道局、地元団体らで編成する連絡協議会の6回目の会合が開かれ、進ちょくやスケジュールを確認した。
生田浄水場用地の有効利用として、サッカー場やテニスコート等が集まる「フロンタウン生田」をフロンターレ、ふれあい広場と多目的広場を市上下水道局が整備する計画。敷地内で行われた先月の会合には21人が参加し、3月に書面で共有した内容について同クラブや市から説明があった。
地元のスポーツ活動や消防団の訓練など幅広く利用できる多目的広場の管理運営については、11月をめどに利用調整会を立ち上げる方針を市が提示。フロンターレが事務局を担い、利用団体間の調整やスケジュール管理等の方法を検討していくという。
周辺道路の整備については、南側の歩道拡幅を予定。車いすがすれ違うことができる幅2メートルを基準としている。府中街道から北側入口につながる場所に横断歩道を1カ所設置する計画も。このほか、生田浄水場の歴史等をまとめた碑の文面案の確認もあった。協議会に参加する中野島町会の石山元一会長は「運営するにあたって考えられる問題点や課題をより深く検討できる場にしたい」、東土渕自治会の河合正太郎会長は「開業するまでに協議会で話し合った内容を協定書として文面に残す必要がある」と、会の方向性について意見した。
14日 ホームで展示
明治大学理工学部建築学科の都市計画研究室(山本俊哉教授)の学生が、フロンタウン生田と周辺地形の模型を制作。5月14日のフロンターレのホーム戦に合わせ、午後0時30分から3時30分までフロンパーク野球場前広場で展示する。
災害時の一時避難場所となる同施設を防災視点で検討するための模型で、展示に向け12日までの完成を目指す。同研究室の森下慧さん(修士1年)は「多摩川周辺部と丘陵部での高低差60メートルに及ぶ起伏の激しさに着目し、特徴ある地形を楽しんでほしい」、魚津陽さん(4年)は「模型を作っていると大人から子どもまで楽しめる施設だと分かった。この印象を皆さんにも感じてもらえたら」と話す。
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