内閣府の辞令専門官として、元号「令和」発表時の墨書を揮毫(きごう)した書道家・茂住菁邨(せいそん)さん(66)=南生田在住=が5月17日から22日、東京展「言霊の響」を東京銀座画廊で開催した。
国民栄誉賞等の表彰状を手がけてきた茂住さんは、昨年3月に内閣府を退職。40余年の書道人生の足跡をたどろうと個展を企画した。2月のフランス・パリに始まり、今回の東京を経て、6月以降は故郷・岐阜県の高山市と飛騨市で開催を予定する。
東京展では、「令和」をはじめとした大小60作品を展示。篆書(てんしょ)を主体に、甲骨文字や漢字かな交じり作品を並べた。茂住さんは「育ててもらった先生方への恩返し。ここまで来られたことに感謝したい」と、集大成の場に思いを寄せた。
茂住さんは多摩区に住んで約30年。氏神の長沢諏訪社には、社殿の扉が開く毎月1日と15日に足を運ぶ。東京展を前にした5月15日も諏訪社を参拝。地域からの来場もあったといい、「書道人だけでなく、いろいろな人が来て笑顔になってくれたことはとてもうれしい。願いが叶った」と充実感をみせた。
![]() 会場で語った茂住さん
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