20年以上にわたり人権擁護委員を務めてきた福昌寺(菅北浦)の住職・飯沼祐順さん(75)=写真=が、今年度の神奈川県県民功労者表彰を受賞。6月15日に県庁で表彰式が行われた。
社会福祉や保健衛生、産業・経済等の分野で特に優れた業績をあげた人を顕彰する同表彰は、県の最高表彰の一つ。75回目の今年は県内43人、川崎市内5人が受賞した。
地域の中で人権問題などの相談を受け、解決に向け寄り添う人権擁護委員。飯沼さんは2001年に委員に就き、多摩区役所における相談窓口や小中学生の悩みに返信する「SOSミニレター」など、幅広い相談に対応してきた。「聞き役として辛抱強く聞いていくしかない。話を聞いてあげるだけですっきりする人もいる」と飯沼さん。子どものミニレターでは「言葉遣いを気を付けて、本人を傷つけないように」と心がけてきた。
市内には各区6人の人権擁護委員がいる。飯沼さんは6月末で委員を退任。「ほっとしたような、寂しいような。(表彰は)やめずに続けたご褒美でしょう」と語る。後任に向けては「大変なことも多いかもしれないが、焦らないように」と思いを伝えている。
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