明治大学農学部(生田キャンパス)本所靖博准教授のゼミが、新百合ヶ丘エルミロードと共同でレストラン4店舗のコラボメニューを企画。エルミロード開業30周年記念イベントに合わせ、11月30日(水)まで提供している。
本所ゼミの研究テーマは「食と農―食べる人とつくる人、都市と農村をどうつなぐか」。地域再生や震災復興に関する活動を通じて、地方の農村と関係を築いてきた。麻生区に拠点の黒川農場があることから、新百合ヶ丘駅前で定期的に開催されている「しんゆりフェスティバル・マルシェ」に初期から出店。その縁もあり、エルミロードからコラボ企画の声がかかった。
企画は今夏始動し、実現可能なレストラン4店舗を選出。本所ゼミは福島県飯舘村の「いいたて雪っ娘かぼちゃ」と日本酒、岐阜県高山市のリンゴ、広島県大崎上島町のレモン、宮崎県諸塚村の原木椎茸ときくらげを食材として各店につないだ。
食材の魅力伝える
同企画にはゼミの学生22人のうち18人が参加。食材の特徴や農家の紹介をまとめたメニュー表と販促物、ウェブページ制作に力を入れた。10月には本所准教授と学生数名が現地取材も決行。農家の思いに触れながら各店舗との調整も重ね、各地の魅力や商品のこだわりを広報に反映した。
コラボメニューは今月1日に提供開始。そば店を担当した宮本もも子さん(4年)は「高級感のあるデザイン。日本地図を載せてイメージしてもらいやすいようにした」と工夫を話す。アップルビアに使われるリンゴの手入れを高山市で経験した藤井康平さん(4年)は「ゼミとの関係性をすごく喜んでくれていた。現地で聞いた思いを伝えていきたい」と語る。
エルミロードと学生とのコラボメニュー企画は初めて。エルミロードの担当者・黒木恵さんは「農家と直接やりとりをしている学生が一番食材を理解している。メニューを楽しみながら、いろんな人が携わっていることを感じてもらえたら」と話す。本所准教授は「商談も含め、学生が社会人の方と協働できるチャンスをいただけてありがたい」と感謝する。
関連イベントとして、11月27日(日)には「明大マルシェ」を1階吹き抜け広場で開催。農産物や加工品、コラボメニューに使われている食材も一部販売予定だ。企画の詳細は本所ゼミのサイト。
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