宿河原の春の一大イベント「桜まつり」が4月2日(日)、4年ぶりに行われる。主催する宿河原堤桜保存会が、2月末の役員会で正式に決定。共催の宿河原町会、二ヶ領用水宿河原堀を愛する会と心を一つにする。
桜の名所・二ヶ領用水宿河原堀で景観保持に努める同保存会が、1977年から続ける桜まつり。例年4月の第1日曜日、宿河原八幡宮の会場を中心に、パレードで用水沿い一帯がにぎわう。
2020年の「第46回」は新型コロナの感染拡大によりやむなく中止に。夜間に人が集まることを避けるため、提灯の飾りつけも取りやめた。中止は11年の東日本大震災のとき以来だった。21年、22年も断念。「来年こそは」――3年分の思いを込め、「第49回」の開催を決めた。
約300本の桜並木は最初の植樹から60年以上経過し、ここ数年で老木化による伐採が進む。支柱の購入など準備が必要なため、提灯の設置は今年も行わない。同保存会の関山泰司会長(82)は「電気代も上がり、お金がかかること。来年は早くからしっかり準備して盛大に開催したい」と先を見据える。市は樹木診断結果を踏まえ、先月から25本を剪定。倒木の恐れ等のある13本については、開花以降に伐採を予定する。
晴れ舞台待ち望む
桜まつりは宿河原八幡宮境内で午後1時開始。市消防音楽隊をはじめ、地元の稲田中吹奏楽部、稲田小と宿河原小の鼓笛隊、宿之島囃子連、宿河原華匠舞太鼓ら8組が演奏や踊りを披露する。2時ごろからは境内を出て、パレードで二ヶ領用水沿いを練り歩く。
よさこい鳴子踊りの「好舞会」は桜まつりに30周年記念から参加。当日に向け、宿河原会館で練習を重ねる。関山レイ子代表(83)は「若い人たちの練習を見ていて、頑張ろうと気持ちが前に向く。皆一生懸命やっているから楽しみ」と久しぶりの晴れ舞台を心待ちにする。
保存会ら関係者は3月19日(日)、二ヶ領用水の清掃活動を行う予定だ。共催する宿河原町会の大津恵男会長(67)は「(昨年再開した)灯籠流しと同じように、まずはやることが大事。木の伐採が進んでいるが、植樹で新たな桜に入れ替わりながら次につながっていけば」と思いを話す。
雨天の場合の会場は宿河原会館内。問合せは保存会の関山会長【電話】044・922・5742。
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