学校法人カリタス学園(中野島)が3月20日、今年度の川崎市都市景観形成協力者表彰を受けた。対象となったのは、昨春完成した幼稚園の新園舎。曲線のある柔らかな意匠や既存樹木を生かした植栽が評価された。
新園舎は2022年春に完成し、旧園舎の跡地に園庭と「カリタスの森」を整備。建物の高さを抑え、壁面は低彩度の暖色系とし、周辺の住宅地との調和を意識している。既存樹木の保全や木のフェンスなど、緑の景観も高い評価を受けた。
市役所で行われた表彰式には、同幼稚園の木田まゆみ園長と設計を担当したSOU建築設計室の清水義文代表が出席。表彰状を贈った福田紀彦市長は「非常にぬくもりのある、まとまりある緑を残していただいた」と感謝した。木田園長は「曲線が子どもたちを優しく迎えてくれる。(隣接する)小学校との交流の場としても、自然の中で触れ合えることは大事」と語った。清水代表は「学園の近隣を大切にする気持ちを感じ、調和を心掛けた」と振り返った。
良好な景観形成に寄与した個人や団体をたたえようと、市が1995年度から29回にわたり続ける同表彰。昨年度までに102件が選ばれ、多摩区では専修大学生田キャンパス(東三田)の施設が2014年度に選ばれて以来8年ぶり。このほか過去によみうりランドや明治大学、二ヶ領用水宿河原堀を愛する会等が表彰を受けている。同学園の齋藤哲郎理事長=人物風土記で紹介=は「まちとの調和、柔らかで温かみのある街並みの創出に着目していただけてうれしい」と喜んだ。
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