劇団四季のミュージカル『クレイジー・フォー・ユー』横浜公演に出演する 町 真理子さん 川崎市在住
恐れず刻む 自分の時間
○…8年ぶりに上演されるミュージカル『クレイジー・フォー・ユー』にポリー役で出演。その役柄は自身とも重なる。「男兄弟の中で育ち、勝気な性格。ありのまま演じられる」と思い、オーディションで射止めた。同作は「見る人を幸せにする」というラブ・コメディ。「詩的な歌詞を大切に歌い、ポリーの男勝りな姿と恋する女の子らしさの二面性を楽しんでほしい」と、とびきりの笑顔を見せる。
○…兵庫県出身。小学生でダンスを習い始め、音楽のリズムに合わせて動くことのとりこに。テーマパークのダンサーも経験したが、観劇した『キャッツ』に衝撃を受け、劇団四季への入団を決意。「怖いもの知らずで、とにかくやってみよう」という心意気で数々の役をつかんできた。正解のない演技に悩んだこともあったが、「苦しんだ先に吹っ切れて、思いっきり演じてみたら、何かが見えた」と壁を超えた。在団10年、役の引き出しを増やし続ける。
○…稽古期間の癒しとなったのが、川崎市内で見た夜桜。「去年は全国ツアーで見られなかった。こんなにキレイだったんだ」と顔をほころばせる。今回初めて立つ、会場のKAAT神奈川芸術劇場の周辺もお気に入り。「海が見える風景が好き。休みには中華街に寄って、気分転換もできれば」と期待を寄せる。
○…見どころは、寂れた町の人々が活気を取り戻していく「I Got Rhythm」の場面。タップダンスの見せ場もあり、「キラキラと笑顔になれる楽しさがつまっている。帰るときに思わず口ずさんでもらえたら」と熱を込める。「他人の時計を見るな」──。劇団創設者、浅利慶太氏の言葉を胸に刻む。「自分だけが歩む時間、自分にしかできないことを真摯にやっていきたい」
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12月20日