登戸土地区画整理事業で新たに整備される3つの街区公園のうち、登戸3号街区公園(登戸3351番地9)が6月23日に完成した。7月1日に正式に発足する同公園管理運営協議会(松本英嗣会長)が翌24日に開催したオープニングイベントは、多くの人でにぎわいを見せた。松本会長は「みんなが気持ちよく集える場所にしていきたい」と思いを語った。
3つの公園それぞれの持つ特性や地域のニーズを聞くため、2020年度に登戸土地区画整理事務所では3回のワークショップを開催。「どんな公園にしたいか」「遊具など何を整備したいか」を話し合い、公園を作る上で大切にしたいポイントなども確認した。
その中で、今回完成した3号街区公園のキャッチフレーズは、「登戸の顔となる公園をみんなで育てよう」となった。登戸駅から最も近いこともあり、登戸の顔として、長く愛される公園を地域住民でしっかりと管理・運営していきたいという思いを込めた。さまざまな利用ができるよう、広場のスペースを大きくしている。加えて、砂場やすべり台などの幼児用遊具ゾーンを1カ所にまとめることで、幼児が安心して遊べるようになっている。
ワークショップで提案された「土管があったら楽しそう」という意見も取り入れ、公園の中央には、昔懐かしい雰囲気を醸し出す3連の土管が設置されているのも公園の大きな特徴だ。
意見を基に、21年8月に市は同事業公園基本計画を策定。22年12月から工事に着手した。
「ごみゼロ」を宣言
今後は、隣接する登戸下河原町会(手塚雅三会長)と登戸南武町会(松本会長)を中心に構成される同協議会が中心となり、公園を管理・運営していく予定だ。
24日のイベントでは、松本会長が「いつも清潔な公園にしたい。ごみは持ち帰ろう」と呼びかけ、「ごみゼロ」を目指すことを宣言した。今後、毎週土曜日の午前8時から9時に「クリーン活動」を行っていく。初回は7月1日に実施予定で、クリーンボランティアを募集している。
イベントには輪投げやヨーヨー釣りなども準備され、多くの人が楽しむ姿が見られた。「お喋り処」と銘打ち、椅子も複数用意。住民が交流する機会にもなっていた。0歳と2歳の子どもを連れて公園を訪れた近隣に住む30代の女性は「きれいで広々している。遊具もあり、子どもを遊ばせやすい。定期的に来たい」と話した。登戸下河原町会の手塚会長は「老若男女問わず、多くの人がイベントに来てくれてうれしい。地域の人たちと一緒によりよい公園にしたい」と意気込んだ。
広報も積極的に
協議会のメンバーの一人、早坂悠美さんは5月20日に「登戸3号街区公園」のインスタグラムを開設。工事の進捗や公園の様子をこまめに情報発信してきた。「地域の人に公園のことを知ってもらうきっかけになれば」と話す。今後も公園での行事など積極的にPRを続けていくという。
登戸区画整理事務所の長澤貴裕所長は「地域の皆様に末永く、愛着をもってご利用いただける公園になることを願っている。協議会にもご尽力いただき、公園を未来に向け育ててもらえたら」と述べた。
![]() 中央にある3連土管
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