多摩区少年野球連盟出身の女子中学生3人が、現在所属している軟式野球チーム「三鷹クラブW」(東京都三鷹市)で躍動している。チームは8月に2つの全国大会を控えており、今後も彼女らの活躍が期待される。
3人は、おし沼レパード出身の寺瀬愛さん(宮前区・平中学2年)、大作ジャイアンツ出身の片桐彩翔さん(南生田中学2年)、星が丘キッズ出身の松枝由結葉さん(南菅中学2年)。所属は違ったが片桐さんと松枝さんは小学生時代、多摩区の女子選抜チーム「多摩ウインドフラワーズ」で共にプレー。寺瀬さんは自チームの事情で参加していなかったが、互いに知る間柄ではあった。3人とも小学生時代は投手を務め、各チームの中心選手として活躍した。
小学校を卒業すると、近隣に女子中学野球チームがないことや、同じ多摩区の先輩が在籍していたことなどから、3人は都内の強豪チーム・三鷹クラブWに入部。そこでチームメイトとなった。
チームは5月に関東女子軟式野球連盟が主催する関東大会で、6月に東京都軟式野球連盟主催の東京都女子中学軟式野球大会エリエールトーナメントで優勝。8月にそれぞれ東京都と京都府で開かれる全国大会に出場することが決まった。寺瀬さんは都大会の準決勝で2塁打を放ち後続のヒットで先制のホームを踏んだ。片桐さんは決勝で最終回の守備につき優勝が決まると真っ先にマウンドへ駆け寄った。出場の機会こそなかったものの松枝さんは後輩たちをけん引し、大きな声でチームを鼓舞し続けた。
2つの全国大会に向けて、「どちらも優勝したい。少しでも長く3年の先輩たちと野球がしたい」と寺瀬さん。片桐さんは「出番があれば先輩たちを助けられるよう頑張りたい」と抱負を語り、松枝さんは「京都には行かれないが離れたところから応援している。私たちの分まで頑張って」とエールを送る。
「男の子に誘われて」「女子選手に憧れて」「きょうだいの影響で」。野球を始めたきっかけは三者三様だが「同じチームで出会ったのは運命」と3人は声を揃える。仲間意識やふれあいなど女子野球には独特の魅力があるという。多摩区で醸成された野球愛と自信を胸に、全国の舞台へと羽ばたいていく。
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