神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
多摩区版 公開:2023年8月18日 エリアトップへ

ふるさと納税 市税収 121億円流出 過去最大 全国4番目

政治

公開:2023年8月18日

  • X
  • LINE
  • hatena

 総務省は8月1日、ふるさと納税に関する現況調査結果を発表し、川崎市では今年度、121億1500万円の税収減となる見通しを示した。全国の自治体で4番目の規模で、流出額は前年度より18億2400万円増え過去最大となった。

「危機的状況」

 福田紀彦市長は1日の記者会見で、「市に納めてもらうはずのものが流出している。市民に使うことができたと思うと額は大きい」と危機感を示した。また返礼品目的の現状を踏まえ「ネットショッピング化している。市民サービスにまわる税が肉や魚に代わっている危機的状況」と現制度への不快感を表した。

 ふるさと納税制度は、選んだ自治体への寄付により住民税の控除などが受けられるが、近年自治体から贈られる返礼品目的の寄付が増加し、住民税の流出が課題となっている。川崎市は地方交付税交付金の不交付団体のため流出による国の補填もなく、減収の影響が大きい。市ではこうした状況を受け、流入を増やそうと2020年に返礼品をリニューアル。市内の音響機器メーカーの高級ヘッドホンや金属加工メーカーのステンレスオーブン燻製(くんせい)機など地元の中小企業が開発、製造する工業品を追加した。「学校ふるさと応援寄附金」など使い道が明確な寄付メニューも充実させ、22年には特設サイトを開設するなど広報にも力を入れるが、流出には歯止めがかかっていない。ふるさと納税の受納額は20年度は2億5千万円、21年度は9億円、22年度は6億円に留まる。

全国の受入額は過去最高

 ふるさと納税は「高所得者優遇」という批判が上がるほか、自治体間の返礼品競争の激化が問題視され、市も度々国に改善を要請している。

 全国の受入額の総額は前年度比2割増の約9654億円。3年連続で過去最高を更新した。

令和6年度物価高騰対策給付金の申請を受付中です

https://www.city.kawasaki.jp/350/page/0000165216.html

<PR>

多摩区・麻生区版のトップニュース最新6

乗り合い交通 実験再開

麻生区片平地区

乗り合い交通 実験再開

運賃有料で採算性検討

8月30日

教訓生かし台風対策

川崎市

教訓生かし台風対策

内水氾濫への「備え徹底」

8月30日

ペアで掴んだ世界一

新百合丘一輪車クラブ

ペアで掴んだ世界一

「日本の表現力」で魅了

8月23日

自動運転バスを実証実験

川崎市

自動運転バスを実証実験

都県またぐルート 全国初

8月23日

「心」を描き続ける

日本画家大矢紀さん

「心」を描き続ける

創作への思いなど語る

8月16日

「無縁墓」進まぬ認定

川崎市営霊園

「無縁墓」進まぬ認定

職員らも対応に苦慮

8月16日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 8月30日0:00更新

  • 8月23日0:00更新

  • 8月16日0:00更新

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年8月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook