親の病気や離婚、虐待などの事情で保護者と一緒に生活することが難しい子どものための「里親制度」を多くの人に知ってもらおうと、10月15日(日)に市産業振興会館(幸区)で啓発イベントが開催される。
こども家庭庁は毎年10月を「里親月間」と位置づけ、制度に対する理解を深めるため集中的に広報を行っている。
また、川崎市では里親に関する相談窓口として要保護児童を一定期間預かる「養育里親」をNPO法人キーアセット(高津区)、養親になることを目指す「養子縁組里親」を里親支援センターさくら(多摩区)に業務委託している。
今回の啓発イベントは市の協力のもと、2施設が共催する形で企画された。
映画上映や縁日も
同会館の4階展示場では、午後1時30分(0時45分開場)から映画『育ててくれて、ありがとう。』の上映会とトークショーが行われる。
里子が育つ過程で、里親や実親、それぞれの心情を描いた約1時間の作品を上映。その後、里親当事者であり、同制度の啓発活動に積極的に取り組んでいる岩朝しのぶさんと志賀志穂さんが対談する。申し込み制で、定員100人。
さくらの雨宮亜希子さんは「里親制度について、じっくりと考えられる企画」と話す。
1階ホールでは、午前11時30分から午後4時まで、子どもから大人まで誰でも楽しめる「はぐくみまつり」を初開催する。手形や足形のアート作品を作るコーナーやスタンプラリー、縁日などさまざまな企画が目白押し。参加無料。一部予約制。キーアセットの澁谷奈加子さんは「里親制度を全く知らない人も、お祭りを楽しみながら少しでも興味を持ってもらえたら」と話す。
イベントの詳細や予約は特設サイト(【URL】https://kawasaki-satooya.jp)を参照。問い合わせはさくら【電話】044・949・3108。
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