川崎市と川崎市観光協会は、旅行会社のエイチ・アイ・エスと連携し、外国人観光客をメーンターゲットにしたインバウンドツアー「Discover Kawasaki City Strolls」を企画している。実際の案内役となるガイドらが2月下旬、春の本格実施に向けてコースの最終チェックに回った。
2月24日は市観光協会の観光推進次長の竹原正子さんの案内で、エイチ・アイ・エスの担当者や通訳ガイドらが、JR川崎駅から徒歩圏の歴史スポットを巡るコースを体験した。まずは東海道の宿場の一つ、「川崎宿」の歴史を紹介する「東海道かわさき宿交流館」へ。道中、宿の「飯盛り女」として働いた遊女たちの慰霊碑などの案内スポットを、一つ一つ確認しながら歩き、「交流館」では「川崎宿」のジオラマの説明方法や当時の旅道具などの展示品の豆知識などを教わり、記念撮影スポットもチェック。
続くガラス切り子教室「東海道GLASS」では、観光客にガラス切り子を体験してもらうため、ガイドらも切り子に挑戦。90分かけて自作のガラス切り子を仕上げた後、最後の川崎浮世絵ギャラリーへ。スタッフから浮世絵が果たした役割や時代ごとの人気トレンドなどの説明を受けた後、時間配分や準備資料の内容など、参加者間で意見を交わした。
26日は川崎大師と参道界隈を同様に確認。いずれのツアーも、羽田空港でのトランジットや、東京から箱根に向かう途中などの「すき間時間」での集客を狙うという。
インバウンド需要が増大する中、川崎市も訪日外国人観光客を呼び込もうと、川崎にある「和テイスト」の観光スポットを組み合わせたツアーを商品化した。市の担当者は「歴史にテーマを絞った内容に修正した。集客実績を見ながらコンテンツを増やしていきたい」と話している。
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