麻生区内を拠点とする中学軟式野球クラブ「麻生ベースボールクラブ」(麻生BC)が、5月に行われた「第41回全日本少年軟式野球大会ENEOSトーナメント」の県予選会で初優勝し、県内クラブチームの頂点に輝いた。6月15日(土)、全日本大会の出場権をかけて中学校野球部の代表と戦う。
各都道府県の予選、ブロック大会を経て16チームが出場する全日本大会は、毎年8月に横浜スタジアムで開催されている。神奈川県では、クラブチームと中学校野球部で分かれて予選を行い、最後にそれぞれの優勝チーム同士が戦って県代表の座を決める。麻生BCはクラブチームの川崎市代表として5月11日、18日に横浜市内で行われた県予選会に出場した。
昨年の県代表チームとの初戦は快勝。続く準決勝は「今大会一番意識していた相手」と原伊久雄代表が語る相陽クラブ(相模原)と対戦。1点を先取されたが、動じないピッチングを見せ3対2で勝利を収めた。迎えた決勝戦の相手は横浜BCサムライ。安定した打線に加え投手起用も奏功、3対2で制し、創部初となる優勝を掴んだ。
「今年は3年生のけがも多かったが、2年生が気負いすぎず自信をもって戦ってくれた」と原代表。クラブの強みとして、攻守のバランスの良さを挙げ、「打つときは打つ、守るときは守る。役割分担をしながら良い動きをしてくれた」と選手たちを称賛した。
緊張に勝る楽しさ
大戸孝生選手(白鳥中3年)は、普段は三塁手を務めながらも、今大会ではけがをしていたメンバーの代わりに投手としての重責を果たし、優秀選手賞を受賞した。大戸選手は「急にピッチャーをすることになったけど、緊張よりは圧倒的に楽しいという気持ちが強かった」と笑顔を見せた。攻撃の主力として活躍する捕手の佐藤煌也選手(稲城第二中3年)は試合を振り返り「準決勝の相陽クラブは投手のテンポがよく、意識していた相手。それでも臆せず戦えるのが麻生の強み」と分析する。昨年から主将としてチームをけん引する一塁手の池田翔選手(西生田中3年)は今後の試合に向けて「主将として良い形で試合運びができるようサポートしたい。均衡してても勝てるポイントを逃さず粘り強く戦えたら」と意気込みを語った。
明日6月15日、麻生BCは県のクラブ代表として、中学校野球部の代表となった横浜市立汐見台中学校野球部と対戦する。勝者は8月の全日本大会に出場する。
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