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女子中学軟式野球 県選抜で日本一に挑む 多摩区2人と麻生区1人

スポーツ

公開:2024年8月9日

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左から松枝さん、成田さん、鈴木さん。上写真は合言葉「バモス」のポーズ
左から松枝さん、成田さん、鈴木さん。上写真は合言葉「バモス」のポーズ

 南菅中学校の松枝由結葉さん、南生田中学校(以上多摩区)の成田萌香さん、柿生中学校(麻生区)の鈴木美登里さん(いずれも3年)が、女子中学野球の県代表チーム「神奈川やまゆりクラブ」のメンバー25人に選ばれ、8月22日から京都府で開催される「第9回全日本中学女子軟式野球大会」に出場する。

 3月に埼玉県で開かれた関東・東北・北信越女子中学軟式野球大会でも県代表として3位の結果を残した3人。県内の実力者約40人により5月に行われた選考会を経て、神奈川を背負うチームの一員に再び選出された。

 チームで中堅手を務める松枝さんは、野球をしていた兄姉3人の影響で小学2年から白球を追っている。3月の大会ではチームを救う起死回生の3塁打を放ち、大舞台での自信をつけた。全国大会では「レギュラーをとり、チャンスで仕事をして優勝に貢献したい」と力強く宣言する。

 成田さんは主に右翼と一塁を守る。祖父や父、兄を見て小学3年からボールを握る。中学2年の時も県代表に選ばれたが、全国大会の2回戦で敗退。「可愛がってくれた先輩が悔しがる姿を見てきた。いろいろな思いをぶつけたい」とリベンジを誓い、「力強い送球とミート力を生かしたい。神奈川に優勝旗を持ち帰る」と意気込む。

 二塁手をメインに投手も務める鈴木さんは、4歳上の兄に憧れて野球を始めた。8番を打つことが多く、バントやヒットエンドランなど得意の小技で上位につなぐ。「人より声がよく通る。大きな声でチームを盛り上げて日本一に貢献したい」と気合い十分だ。

支え合う力

 野球の魅力を聞くと、「一対一の真剣勝負や打った時の歓声に気持ちが高ぶる」と松枝さん。成田さんは「チームスポーツなので誰かが良いプレーをしたり点を取ったりした時に皆で喜び合える」と話し、鈴木さんは「試合に勝つのはもちろんチーム内でもレギュラー争いができて、いざ試合になったら一致団結して全力プレーができるところ」と答えた。

 普段は中学の野球部で男子と共にプレーする3人だが、やまゆりでは女子チームならではの支え合う力を感じているといい、「みんな守備がうまいし、打撃のレベルも高い」と仲間を称える。

 団結の先に見すえるのは、念願の全国制覇だ。

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