意見広告・議会報告
連載115 学校施設の暑さ対策について みらい川崎市議会議員団 こば りか子
今年の夏も災害級・生命の危険と表される暑さでした。こうしたことから代表質問では、避難所にもなる学校施設の暑さ対策について質しました。
本市では、ごみ収集日を週5日から2日に減らしたことで生じた財源を活用し、平成18年度から学校の普通教室に空調設備整備を進め、全国に先駆け全教室で実施しています。しかし、それから20年近く経過し、今では更新時期を迎えています。そのため、私の元にもエアコンの故障や、理科室や図工室等特別教室での設置が進まないなどのご相談をたびたび受けます。教育委員会によると、麻生区内の小中学校の特別教室への新設・普通教室の更新は、令和7年〜10年にかけて学校の状況を勘案し、優先順位を設け、実施するとのことです。また、これまでは、故障等の状況把握は、学校からの申請に基づき対応してきたそうですが、我が会派の指摘により、今後は空調設備の故障が学校に与える暑さ等影響の実態把握に努め、代替教室の有無や児童生徒の状況など、学校の実情を踏まえ、早急な改修が必要な場合は可能な限り早期に修繕を進めるために関係局で協議するとのことです。
体育館の空調設備整備について
体育館に空調設備が設置されているのは、中学校3校と特別支援学校3校しかありません。改築が行われた学校でも設置が進まないことから、これまで何度も議会での質問機会を活用し整備を求めてきましたが、空調設備整備だけでなく断熱工事等も必要なため「1校あたり2億3千万円と試算されている」など、できない理由ばかり述べられています。今回、「学校施設長期保全計画」に体育館空調設備整備が記載されていないことを指摘し、昨今の気候変動による酷暑を考慮し計画の見直しを求めたところ、「限られた財源の中で国庫補助活用の検討など効率的・効果的な整備や、本計画の見直しを検討する」とのことでしたので、引続き注視してまいります。
給食調理室の空調について
おいしい給食を提供してくださる給食室職員の皆さんが過酷な環境下で調理していることをご存じですか。本市では122校中46校の給食室しか空調が整備されておらず、その代替としてスポットクーラー1台と保冷剤を入れて使用するアイスベストやアイスキャップが配布されています。しかし、無いよりはマシという程度であり、夏は酷暑・冬は極寒の職場環境で勤務している状況のため、早急に全給食室に空調設備を整備するよう求めました。ところが「給食室は、衛生上の安全性を十分確保する必要があり、2ヶ月以上給食提供を止めて工事を行う必要があるため、新築・増築等工事の予定がない学校への設置は進められない」と回答しています。とはいえ、将来、過酷な労働環境から人員不足に陥り給食提供が不可能とならないためにも整備を進めるよう発信してまいります。
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12月20日