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【多摩区】稲田町会連合会 紹介シリーズ【6】(防災) 楽しみながら防災意識向上 宿河原町会 年1回の大規模訓練
多くの人に携わってもらいたいと、30年以上前から近隣の自治会・町会と協力しながら年に1回、大規模な「宿河原地区合同防災訓練」を実施している宿河原町会(井田光一会長)。訓練には、毎年約600人が集まる。約半年前から消防署や区役所、各地区の担当者と打ち合わせを重ね、準備を進めている。
こだわっているのは「特に、子どもに楽しんでもらうこと」だという。「まずは訓練に来てもらわないと何も始まらない。子どもに楽しんでもらえれば、その家族も集まってくれる。楽しみながら防災への理解を深める場になれば」と井田会長は思いを語る。子ども用サイズの消防服や、消防車の前で写真が撮れるコーナー、放水体験など、多くの企画を用意している。川崎市消防音楽隊による演奏など、音楽も楽しめる。
もちろん、楽しむだけでなく、大規模な災害が起こった場合に備え、役に立つように実践的な訓練になることを目指している。例えば、情報伝達訓練では、各地区の集合場所から稲田中学校まで避難し、安否確認がスムーズにできるかチェックする。また、消火器から出る水を的に当てる消火訓練や、実際に119番通報をした際に何を伝えるかを確認するコーナーなど「ただ学ぶだけでなく、実際にやってもらうことで、動けるようになること」を目標にする。
準備を行う消防防災担当の元木誠さんと町会役員の大津明彦さんは「自分たちのまちを自分たちで守る。一人一人にそんな意識を持ってもらえる場になれば」と意気込む。井田会長は「訓練で多くの人が集まることで顔の見える関係を築き、災害時も助け合えたら」と話した。
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