知的障害や肢体不自由の小学〜高校生が通う県立麻生支援学校は9月17日、障害児教育を学ぶ田園調布学園大学の学生の見学実習を受け入れた。
今回参加したのは人間福祉学部共生社会学科に通い、「肢体不自由児教育II」の授業を履修する2年生4人。当日、美術の時間内で絵を描くところから片付け、活動を振り返る報告書を記す様子までを見学した。同大の吉崎千浩さんは「報告書をまとめるなど、時間内で作業が完結できるよう授業を組んでいることが分かった。先生が生徒と向き合って授業をつくっているということを実感した」と振り返った。
同大の新井雅明教授は「実際の現場で、学んできたことが行われているのか学生たちが知る時間となった。今後指導する立場として、礎にしてほしい」と期待を寄せた。
アートで地域交流
麻生支援学校では、卒業後の進路支援の一環として、高校1年生から3年生がグループに分かれ実務的な活動に取り組む時間を設けている。今回の見学実習はその授業内で行われた。
その中の美術グループでは、自由制作のほか、オリジナル製品や校内外で展示する作品も手掛けている。昨年から同大校舎内の壁面に生徒の作品を展示。同校指導推進グループの風間真紀さんは「卒業後は外に出ていく必要がある。作品を通しての交流はもちろん、多くの人に見てもらい、地域の輪に受け入れてもらう体制づくりにつなげたい」と意図を語った。
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