フットゴルフのシニア日本代表としてアジアカップの団体戦で優勝に貢献した 岡 洋之さん 麻生区上麻生在住 51歳
あくなき挑戦と楽しむ心
○…日本代表メンバーとして出場したフットゴルフのアジアカップ男子シニア団体戦で優勝に貢献。重要な局面で出番を迎えた決勝戦では、「想定通りにゲームを進められた」と安定したプレーで勝利を掴んだ。「勝った瞬間、めちゃくちゃうれしかった。チャンピオンとしての景色を見ることができて良かった」と達成感をにじませる。
○…6年ほど前、けがをした息子のリハビリにと赴いたのがフットゴルフ。小中高とサッカーに打ち込み、ボールを蹴ることにはある程度自信はあったが、やってみると難しい。「サッカーとは違う面白さがある」と各地の大会に参加するように。ある時、「シニアは競技人口が少なく日本代表になるチャンスがある」と聞き心がときめいた。家族の声援を背に競技に打ち込み、大会で上位に名を連ね、昨年米国で開かれたW杯で念願の代表に。「この歳で日の丸を背負って世界と戦うなんて夢にも思わなかった。重みと喜びを感じる」と誇らしげに語る。
○…麻生区には20年ほど前に転居。平日はIT関連の企業に勤め、週末は地元少年サッカーチーム「真福寺FC」でコーチとして小学生を教える。「強くなることや勝つことも必要かも知れないが、この年代にはサッカーが楽しくなる、好きになることのほうが大切」。指導歴12年目を迎える今も、子どもの可能性をより引き出すため、試行錯誤の日々は続く。
○…3・11以降「目の前にあることは当たり前ではない」と強く思う。「できる環境に感謝し、機会があれば挑戦し楽しむ」。そのチャレンジ精神が遅咲きの日本代表を誕生させ、今や競技の普及を担う立場に。「フットゴルフは接触プレーもなく道具もボールだけ。もっと知ってもらいたい」と目を輝かせる。
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