県政報告㊶ アビリンピック神奈川2024 神奈川県議会議員 小林たけし
皆さんは「アビリンピック」という言葉をご存知ですか?オリンピックのように語尾に「ピック」が付いた競技大会は様々です。有名なものには、今ではすっかり定着したパラリンピックがあります。また、2025年には100年以上の歴史があるデフリンピック東京大会が日本で初開催されます。デフ(Deaf)は英語で「耳がきこえない」という意味で、聴覚障がい者の競技大会。アビリンピックのアビ(ability)は「能力」を意味する英単語で、アビリンピックとは障がい者の職業能力を競う大会です。
相模原市南区の神奈川障害者職業能力開発校で行われた昨秋の大会に続き、今秋は横浜市旭区の関東職業能力開発促進センターに伺いました。ここでは電子機器組立、縫製、パソコン操作、ビルクリーニングの競技を見学しました。最初の3競技は静寂の中で黙々と各選手が課題をこなす一方で、最後のビルクリーニングはテーブルが置かれたスペースを部屋と見立て、競技者は部屋に入る前の挨拶から掃除機の使い方、そして机上を水拭きする手順など一つ一つの動作が評価対象です。
本大会は皆さんが得た技能を発表する場で、各自の励みになっているようです。会場にはご家族に加え企業関係者も見学に訪れます。障がいの有無に関係なく一人一人が力を発揮し、かつ雇用側の人材獲得需要を満たす本大会は「ともに生きる」社会において重要な役割を果たしています。
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11月22日