麻生区と多摩区選出の川崎市議会議員団はこのほど、2025年度の川崎市予算編成に関する要望書を福田紀彦市長に手渡した。次年度の予算編成に向けた恒例の取り組みで、各議員団は要望書に基づき、市役所市長応接室で福田市長と意見を交換。地域課題への対策を求めた。
麻生区
麻生区の市議団は11月26日、【1】川崎新都心「新百合ヶ丘駅周辺」に相応しいまちづくり【2】環境対策に配慮した区内主要都市計画道路の整備促進【3】コミュニティ交通等、市民の移動手法の確保【4】鉄道輸送の充実【5】都市農業の振興【6】緑陰型公園・里山の整備【7】市民利用施設の充実【8】防災・防犯対策-の8項目からなる要望書を市長へ提出した。
新規要望では、方針の策定が進む新百合ヶ丘駅周辺のまちづくりについて、市民や事業者の意見を最大限取り入れた計画となるよう努めることを求めた。同駅北側の先行的な交通環境の改善に努めることも要望した。
加えて、バス路線が未整備・脆弱で駅結節が不自由なエリアとして、多摩美・細山・麻生台・岡上・片平に向原も追加し、コミュニティ交通などを市が主体となって導入し、交通不便地域の解消に努めることを要望。犯罪抑止のため防犯カメラを積極的に設置することなども求めた。福田市長はコミュニティ交通の早期実現に取り組む考えなどを述べ、新百合のまちづくりに関しては「大きく変えていかなければいけないタイミング。しっかりやっていきたい」と話した。
多摩区
多摩区選出の市議会議員団は11月29日、前年と同じ35項目を要望した。
「路上喫煙・吸い殻ポイ捨て対策」については、JR稲田堤駅・中野島駅周辺の路上喫煙・吸い殻ポイ捨て、区画整理が進む登戸駅・向ヶ丘遊園駅南口周辺のごみポイ捨て対策を図ることを要望。「Anker フロンタウン生田・生田ふれあい広場の市民利用の拡充と災害時利用」では、地元消防団と連携し、消防訓練場として出初式の開催など具体的な活用を図ることを求めた。「五反田川の環境対策」では、生田駅から下流の河川水が白濁する問題に対して水質調査、原因の特定、対策を図るよう求め、五反田川放水路より上流部分の早期治水対策なども要望した。
加えて、JR南武線駅アクセス向上等整備事業に基づいた稲田堤・中野島・宿河原・久地の4駅の早期整備と中野島駅臨時改札口の開放時間延長を図ること、街路樹対策や登戸土地区画整理事業の促進、交通不便地域へのコミュニティ交通やデマンド交通などの早期導入、通学路・公園への防犯カメラ設置や商店街振興策の拡充、稲生橋交差点付近の渋滞解消なども盛り込んだ。
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