麻生消防団(碓井純団長)は11月24日、川崎市消防訓練センターで麻生消防署の指導のもと、消火栓を使用した訓練を初めて実施した。
当日は約70人の団員が参加。消火栓への吸管の接続や放水訓練が行われた。担当者は「麻生区というまちを自分たちで守るという強い意識を感じとることができた。今後も継続して訓練を行い、団員の能力、組織力向上につなげていきたい」と意気込みを見せた。
碓井団長は「大災害があった時には団員だけで活動しなくてはいけない。よい訓練だったが、今回全団員が参加できたわけではない。最低でも一人一回は訓練に参加できるよう、今後も継続的に行っていきたい」と展望を語った。
大型災害に備え
かつては消防団員だけでも操作ができていたものの、濁水トラブルなどから中止に。市内でも操作が制限されている消防団が多いという。
しかし、大地震の発災が危惧されている昨今、同署は公設消防だけでは有事の際に対応しきれないことを懸念。今回、消防団員だけでも消火活動に従事できる状態を目指し、訓練が行われた。同署の担当者は「地域の実情を熟知し、機動力の高い消防団が、現場に先に到着する可能性も高い。訓練は重要」と意図を語った。
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