横浜市港北区のシンコースポーツ神奈川県立武道館で12月7日に開催された「神奈川県中学校柔道大会新人戦」(県中学校体育連盟、県柔道連盟主催)の個人戦・男子50kg級で、市立柿生中学校2年の後藤悠大(ゆうだい)さん(14)=麻生区早野在住=が優勝を果たした。
大会には県中体連に加盟する中学校のほか、地域クラブで活動する選手が参加。後藤さんは麻生区を拠点とする「はやの柔道クラブ」(後藤正和代表)の所属選手として大会に臨んだ。
個人戦は男女共に8階級、トーナメント方式で実施された。男子最軽量の50kg級には、32人が出場した。今年7月に行われた県中学校総合体育大会ではベスト8と不完全燃焼に終わった後藤さんは「絶対に勝ってやる。優勝する」と、雪辱を期して強い気持ちを胸に今回の大会に挑んだ。
初戦で一本勝ちを収め、続く2回戦も順調に突破した後藤さん。「ヤマ場だった」と振り返るのは準々決勝と準決勝。時間内では決着がつかず、2試合とも延長戦までもつれ込んだ。一進一退の攻防が続く中、相手が仕掛けてきたところに技を返し、勝利をもぎ取った。そして迎えた決勝では、練習で精度を高めてきた抑え込みで一本勝ちし、自身初となる神奈川県制覇を果たした。
「優勝は実感が湧かないけれど、うれしい」と後藤さん。その一方で、「油断せずに、来年夏の県総体で勝てるよう、稽古に励みたい」と先を見すえた。
「次は投げて勝つ」
柔道との出会いは3、4歳の頃。父であり、所属クラブの代表を務める正和さんや、母、2人の兄も柔道に励んでおり、物心ついたときから畳の上に立っていたのも自然な流れだった。小学2年の妹も柔道を始め、一家で柔の道を歩んでいる。
王禅寺中央中学校の武道場でクラブの仲間約20人と共に週4日の稽古で汗を流す。日曜は県内外に遠征する。正和さんは後藤さんの優勝について、「結果を残せたことはもちろんうれしいが、あくまでも新人戦でのこと。本番は夏の大会。今のままでは勝てない」と厳しい目を向け、さらなる飛躍を期待する。
今大会は得意とする背負い投げによる勝ち星がなかったという後藤さん。「次はしっかり投げて勝ちたい」と力強く語った。
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