神奈川県教育委員会が主催する第53回「文化財保護ポスター」の「世界遺産登録をめざす鎌倉」部門(鎌倉市共催)で、市立菅中学校(多摩区)3年の飯山真帆さんの作品が最優秀賞に輝いた。
子どもたちに文化財を守る心を育んでもらうため、県内の中学生を対象に毎年実施している事業。最優秀賞の作品は、ポスターに印刷し、文化財保護の普及啓発のため、県内の寺社や博物館、中学校などに広く配布掲示されている。
美術部に所属する飯山さん。同部では、毎年自分の興味のあるコンクールに作品を出品している。家族で寺や神社を訪れるなど、歴史的な文化財に関心が高かった飯山さんは、1年生の時からこのコンクールに応募してきた。初の最優秀賞に「驚きが一番。でも、うれしかった。目を引くポスターだと思うので、多くの人に見てもらいたい」と笑顔を見せた。
描いたのは、鎌倉市円応寺(えんのうじ)の「初江王坐像(しょこうおうざぞう)」。題材を選ぼうと、美術の資料集を見ていたとき「目力の強さに惹きつけられ、これを描きたいと思った」。昨年の夏休み期間約1カ月で制作。目力を表現するため、像全体ではなく、上唇からひたいまでを切り取り、目を中心とした構図にした。顔に寄ったことで、左右にできた余白に「鎌倉を世界遺産へ」というメッセージを目立つように入れた。水分量の少ない絵の具を使い、かすれた表現で、仏像の重厚感を伝えようと工夫したという。
飯山さんの作品のほか、今回川崎市内から応募のあった14点は26日(日)まで岡本太郎美術館ギャラリースペースで見られる。1月31日(金)午後1時から2月13日(木)までは川崎アゼリア市役所通側広報コーナーでも展示される。(問)市文化財課【電話】044・200・3305
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