意見広告・議会報告
連載117 春開催の緑化フェアパンフレットは市政だより特集号として全戸に配布! みらい川崎市議会議員団 こば りか子
今年私は、議員として15年目となります。当初から継続して改革に取組んでいる課題は「刊行物のあり方」についてです。これまでに、市政だよりの配布方法を従来通りの町会経由かポスティング業者利用の『選択制の導入』を提案し、実現させました。
先の定例会において、10月19日から11月17日まで開催された全国都市緑化かわさきフェアのために制作されたパンフレットやポスターなど広報物について質したところ、ポスターは4千部制作し1千部の残数があり、パンフレットは4種類76万部制作し、約45%相当34万部が未配布となり廃棄されることを明らかにしました。発行費用は春開催分と合わせた制作費のため未だ詳細は不明とのことですが全ページカラーで紙質も厚いため、1部当たり数十円程度する可能性もあり、しっかり検証してまいります。これらはトイレットペーパーとしてリサイクルされるとのことですが、34万部分の古紙は15.5トンあり、トイレットペーパーを10万ロール作れる量だということです。そもそも、市税を使い制作されたパンフレットが肝心の市民の目に触れることなく、何もなかったかのように報告もされず処分されることは本来あってはならず、大きな課題であり、3月22日から4月13日にかけて開催される春フェアでは同じ過ちを繰り返すわけにはいかないと指摘しました。そこで、次回緑化フェアのパンフレットを「市政だより特集号」として冊子化して作成することを提案したところ、「市民に直接届く大変有効な手法であり、関係局と連携し検討する」旨答弁がありましたので楽しみにお待ちください。
「市政だよりの冊子化」を求めています
そもそも「全国都市緑化フェア」は、過去開催したいずれの都市も期間は約3ヶ月間で、複数か所の会場で150万人以上の来場者を報告していますが、本市の秋開催では期間が1ヶ月弱ながら、富士見公園51万人、等々力緑地26万人、生田緑地17万人、合計94万人と報告されています。しかし、公表されているほど集客があった実感がなく、カウント方法を質したところ、会場までの道にモニュメントを設置したという理由で来場以外の目的で歩いていた人や会場外で開催されたイベント参加者もカウントするなどフェア以外の集客数を相当数含んでいることが分かりました。ともあれ155万人市民に来場していただくことが肝要ですが1ヶ月では、ようやく浸透してきたところで閉幕となること、ボランティアとして参加した方の機運が下がること等の懸念を指摘し、春開催フェアのパンフレットとして市政だより特集号を制作する際は、ボランティアの方の取組や、コア会場のない区での緑の保全活動等に取組む個人・団体等の活動内容の紹介もするなど単なるパンフレットにならないよう要望しています。
民間企業も含め一般的に広報物は、財政状況が厳しくなった時にいち早く削減されるものです。だからこそ、行政が発行する広報物は高い費用対効果が求められると私は考えます。現状、本市の「市政だより」「議会だより」「かわさきの上下水道」「備えるかわさき」等全戸配布される広報物は、タブロイド判で情報量が限られるうえ、発行所管が異なる『行政の縦割り』事情もあり、配送に係る費用も単純に4倍かかっていることから、私は市政だよりを冊子化し、その他の広報物を配布するときは「特集」としてページを増やして対応することでかなりの費用を縮減することが可能と訴えています。政令指定都市唯一の交付税不交付団体の本市は、ふるさと納税の流失額が交付金として還付されないため、まともに影響を受けています。そのうえ先に述べたようにイベント等で使用する広報物の想定外の廃棄も生じては目も当てられず、一層「費用対効果」に敏感になるべきと考えます。「市政だよりの冊子化」について、皆様のご意見を寄せていただければ幸いです。
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1月24日
1月17日