神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

家庭系可燃ごみ 有料化導入は21% 県内自治体アンケート

社会

公開:2025年1月24日

  • X
  • LINE
  • hatena
有料化導入は21%

 家庭系可燃ごみの有料収集(※1)を行う神奈川県内の自治体は2024年11月14日現在、6市1町あり、県内33自治体に占める割合は21%であることが、タウンニュース社のアンケート調査で分かった。国は有料化を推進しており、22年時点で全国の実施率は62%(※2)。

 アンケート調査は、11月1日から11月14日までの期間で実施。家庭系可燃ごみの有料収集の実施状況や開始時期などを問い、全ての自治体から回答を得た。

 全33自治体のうち、有料回収しているのは11月14日現在で7自治体で、全体の21%だった。

「排出量減少した」

 県内で最も早く有料化に踏み切ったのは、二宮町で1997年。2006年以降は有料化を始める自治体が増え、近年では、茅ヶ崎市が22年に有料収集を開始した。7自治体はいずれも指定のごみ袋を使い、有料化で得られた収入を指定ごみ袋の製造や処理施設の運営費などに活用している。

 また、今回のアンケート調査では有料化導入後のごみ排出量は、全自治体が「減少した」と回答した。

「予定ない」48%

 有料化していない26自治体のうち、10自治体が「有料化を検討中」と回答。検討理由について「ごみの減量化・資源化を進めるための効果的な施策の1つ」(相模原市)、「ごみ減量が想定通りに進まない場合の対応策の1つ」(松田町)などが上がった。

 一方、「導入予定はない」と回答したのは16自治体で、全体のほぼ半数の48%だった。「ごみの排出量が計画どおり、減少しているため」(厚木市)、「ごみ減量対策の最終手段と捉えているため」(綾瀬市)などを主な理由としている。

川崎市も予定なし

 川崎市も「導入予定はない」と回答。その理由について、「市民の協力により、1人1日あたりごみ排出量が政令指定都市最少となるなど、減量化・資源化に向け順調に推移していることから、粗大ごみを除く家庭系ごみについては、現状、導入予定はない」とする。ただ、「国や他都市の動向・実施状況等の調査研究を進めているところ」ともしている。

 ごみ問題に詳しい東洋大学の山谷修作名誉教授(経済学)は神奈川県内の状況を「総排出量が減っている模範的な例」とした。その上で有料収集については「近年開始した自治体も多いが、導入前の審議や調整に壁を感じている場合もあるのでは」と分析している。

(※1)ごみの有料収集とは、自治体へ処理手数料を支払っていることを指す。単に自治体がごみ袋を指定している場合とは異なる。

(※2)全国の家庭系可燃ごみの有料収集率は「一部有料」としている自治体を除く。

※アンケート調査の詳細は次のURL、または二次元コードから確認できます。

https://docs.google.com/spreadsheets/d/1gd4m5mdaf-S6BLZP49HHxgtiRkhd_ZCi74mhenRhBK8/edit?gid=516651857#gid=516651857

▲アンケート結果
▲アンケート結果

多摩区・麻生区版のローカルニュース最新6

やまゆりで活動発表会

強い姿、地域に見せる

強い姿、地域に見せる

多摩警察署で武道始式

1月24日

多摩区は「御殿様」「花冠」

#かわさき推しメシ

多摩区は「御殿様」「花冠」

最高賞は幸区の「ほっぺ」

1月24日

『八月の鯨』を公演

劇団民藝

『八月の鯨』を公演

2月8日から 新宿で

1月24日

園児の作品で彩りを

川崎市アートセンター

園児の作品で彩りを

施設周知に期待寄せ

1月24日

新体制が発足

川崎JC

新体制が発足

1月24日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月24日0:00更新

  • 1月17日0:00更新

  • 1月1日0:00更新

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2025年1月24日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

X

Facebook