意見広告・議会報告
市政報告 「アピアランスケア助成制度が新設されます」 〜市民の力(請願)が行政を動かし、制度を新設〜川崎市議会議員(多摩区) かがみ まさひこ
きっかけは、市内在住の知人からアピアランスケアに対する助成制度を作るための請願を提出したいという相談をいただいたことです。
その知人は、乳癌などで闘病中の複数の友人から帽子を被ることが認められていない職場も多く、抗がん剤治療を受けながら働く方々にとってウィッグ(医療用かつら)等は必需品であるが、川崎市にはその費用を助成する制度がないことを聞き、市に制度新設をお願いしたいというものでした。
当時、神奈川県内では、横浜市、相模原市、鎌倉市、大和市、寒川町が、また、政令指定都市では、20都市中15都市が医療用ウィッグ購入費に対する助成を行っている中、川崎市では助成が行われていませんでした。請願の内容について意見交換をさせていただいたのち、市議会全会派に加え、全無所属議員の署名を得て提出された請願第16号「川崎市におけるアピアランスケアに関する助成制度の早期検討開始を求める請願」は、健康福祉委員会で審議の上、全会一致で採択されました。
請願が採択されたことを受け、所管する健康福祉局において制度新設に向けた検討が開始され、他都市の制度調査やがん患者などからの意見聴取を経て、このたび令和7年度から、アピアランスケア助成制度が新設されることとなりました。新設される助成制度は、政令指定都市では初めてがん以外の方も対象者とするほか、レンタル費用についても助成対象とする内容であり、期待以上の制度となりました。
この制度新設により、外見の変化による患者さんのストレスが軽減され、がんなどの病気や怪我等の治療中や治療後も仕事・学業等を続けながら社会のなかで生活を送られている方々の支援につながることを期待しています。
今回の件を通じて、市民の力で行政を動かし、制度を新設できるということを再認識・実感することができました。
これからも、みなさまの困りごとの解決に向け、全力で活動してまいります。
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3月14日