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脳神経内科 アルツハイマー型認知症の早期発見と対処法は?
アルツハイマー型認知症(以下、アルツハイマー)は、認知症の中で最も多い型です。脳内に「アミロイドベータ」という特殊なタンパク質がたまり、神経細胞を破壊することが原因と考えられています。
主な症状に記憶障害や見当識障害、実行機能障害などがあります。個人差はありますが比較的ゆっくりと進行していく病気です。初期には、物をしまい忘れる、同じことを何度も聞く、約束を忘れる、時間や場所の感覚が薄れる、といった症状がみられますが、加齢や疲労によるものと考えられやすく、本人も周囲も気づきにくいのが特徴です。放っておくと徐々に症状が悪化して日常生活に支障をきたすようになります。早期発見のためには日常の些細な変化に気づくこと。そして、少しでも気になる症状があれば早めに専門医に相談することが大切です。
治療は非薬物療法と薬物療法があります。非薬物療法では適度な運動、読書、パズルなどで脳を活性化させ、認知機能の低下を抑えます。高齢者の方には全身運動で室内でできる卓球などがおすすめです。最も重要なのは、人とコミュニケーションをとること。家族や友人との交流、地域活動への参加など社会とのつながりを保つことが認知機能の維持に重要な役割を果たします。家の中でぼーっとしているのはよくありませんね。
薬物療法は従来、症状を一時的に改善する抗認知症薬を用いていましたが、近年、新薬が開発されました。これは脳内のアミロイドベータを除去し、病気の進行そのものを遅らせる効果が期待されています。高額なことや点滴に時間がかかり投与できる人数が限られていることなど課題はありますがアルツハイマー治療に新たな希望をもたらすものと考えられます。
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3月28日