意見広告・議会報告
連載118 7月1日から市内全ての公園が禁煙になります みらい川崎市議会議員団 こば りか子
私が所属するまちづくり委員会では、都市公園条例の改正が議論されました。この改正により市内にある約1,200カ所全ての公園が禁煙になります。平成30年に健康増進法が改正され、国や自治体は「望まない受動喫煙を防止する措置」を求められ、これまでも公園内の喫煙や吸い殻等のポイ捨てに対し、様々な意見が寄せられていたことから市は昨年3月1日から61日間、6つの公園で禁煙の試行実施と利用者アンケートを行い、518人から回答を得ました。その結果、5割以上が禁煙を望んでいたことや、相模原市・千葉市・さいたま市が既に実施、横浜市も今年4月から実施するなど、近隣他都市の動向もあり、提案されました。
公園利用者の多くは子ども連れであることが多く、改正については一定の理解をするものの、都市公園条例で位置づけられている、違反者への最大5万円の過料や、市民間トラブルに発展する可能性への対策も不十分です。平成18年4月1日に施行された「川崎市路上喫煙の防止に関する条例」は禁止エリアが限定されており、過料は2千円。喫煙スペースの確保にも取組むなど対策も同時に行ってきました。今回は条例施行の7月1日から来年3月31日までは周知期間とし、過料は発生しないものの、令和8年4月1日からは過料の適用を開始するとのことです。
条例施行に合わせ、警察OBの巡回指導員を平日5日間、5名配置するとのことですが、7区1,200カ所の公園を一日20〜30カ所回ることで得られる効果や、週末にトラブルが生じた場合の対応策が未定であることなど、不備な点も多く、時期尚早感も否めません。また、麻生区でいうと、王禅寺ふるさと公園やとんびいけ公園、早野聖地公園など、常駐管理者がいる公園についてはフェンスや植栽などで喫煙スペースを設けるとのことですが、それらで煙や臭いを防げるものではなく、新たなトラブルの懸念もあることから、委員会では「過去5年間で苦情が寄せられた公園150カ所から始めてもよかったのではないか」という指摘や、「JT等関連企業に協力を要請し、街中にあるようなしっかりとしたパーテーションの設置」を求めました。
今年4月頃から「NO SMOKING in the park」と書かれた看板設置が始まります。また、電子タバコはニコチンが含まれないという理由で対象外になるとのことですが、加熱式たばことの見分け方でトラブルになる懸念もあります。看板には、二次元コードで条例の趣旨や市内の喫煙場所等情報を提供するとのことですので、確認してみてください。
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3月14日