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多摩区版 公開:2018年10月19日 エリアトップへ

都市計画多摩区構想 3駅拠点に土地利用 意見公募し、年度末改定へ

社会

公開:2018年10月19日

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拠点駅の一つ、宿河原
拠点駅の一つ、宿河原

 川崎市が進める都市計画「マスタープラン」の多摩区構想で、市は稲田堤と中野島、宿河原の区内3駅を基本方針に盛り込んだ。来年3月の改定完了に向け、10月から11月にかけて説明会と意見公募を行い、1月には新たな素案を示す予定だ。

 全市の都市計画を示したマスタープランの全体構想は、2006年度に策定され、環境の変化を踏まえて昨年3月に改定。7区のうち多摩区と麻生区を先行事例として、市は区別構想の改定作業を進めている。

 市まちづくり局は「市南部に比べて、人口減少と高齢化の傾向が目立つ多摩区と麻生区に着目した」と説明。区別構想の改定作業では、小田急小田原線・多摩線、JR南武線を軸とした鉄道沿線まちづくりの推進を新たに盛り込んでいる。

稲田堤駅など橋上駅舎化推進

 分野別の基本方針の一つ「土地利用」の項目では、身近な駅周辺の利便性向上を掲げており、稲田堤と中野島、宿河原の3駅が新たに追加。市は橋上駅舎化等の整備を推進するとしている。

 さらに「都市環境」の項目では緑の保全や活用に触れており、向ヶ丘遊園跡地における集客を目指し、にぎわい空間を創出することが盛り込まれた。市まちづくり局は「マスタープランの区別構想は、個別具体の都市計画を実際に動かし、実現させるための指針になる」と、今後の活用を示す。

 2区の区別構想について、市は昨年9月に多摩区と麻生区で市民とのワークショップ(集会)を企画。多摩区では「多摩川や生田緑地など地域資源をもっと生かすべき」「駅から離れた地区の交通利便性を改善してほしい」などの意見が挙がった。市は「意見の趣旨を踏まえて地域の方向性を考える」としている。

 多摩区構想に関する素案説明会を、市は10月29日に区役所11階会議室で開催する。時間は午後7時から8時30分。併せて意見公募(パブリックコメント)を11月14日まで行う。詳細は市まちづくり局【電話】044・200・2720。

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