世田谷町田線から多摩区総合庁舎を右手に直進し、行き止まりになる登戸1号線が、向ヶ丘遊園駅北口とつながる見通しとなった。登戸土地区画整理事業の一環で、「中央銀座通り」周辺地区の先行整備箇所。新しい道路はバスが通行できる想定で、市は2021年1月の開通を見込んでいる。
この整備では登戸1号線の行き止まりから北口駅前まで、約50メートルにわたる歩行者通路を拡幅する。21年の開通に向けて、市まちづくり局登戸区画整理事務所は権利者との協議を経て着工スケジュールを調整。今後は、歩行者や車の通行路を確保しながら事業を進めていくとしている。
区庁舎の最寄り駅でもある向ヶ丘遊園駅は、北口から小田急バスや日本女子大学の西生田スクールバスが発着する区内拠点駅の一つ。今までは駅前と区庁舎方面を結ぶ「区役所通り登栄会商店街」がバスの通行路だったが、今回の整備により新たなバス通りとして活用される可能性もあるという。
同商店街の車道は各方向1車線ずつで、歩道の幅も限られているのが現状。駅前のため通勤、通学の時間帯は電車やバスの乗降客が往来し、危険が指摘される箇所でもある。
同商店街振興組合の三平雅美理事長は「ここの通りは1日にバス約400本が行き来する。登戸1号線が新しいバス通りになれば、商店街を歩く高齢者や子どもにとって安全面は改善されるのでは」と話す。一方で「バスが通ることで商店街が乗客の目に触れていたが、それがなくなってしまうのはどうか」との懸念もある。
同事務所は同地区の権利者や地元住民向けの事業説明会を10月26日、27日に実施。各日約30人が参加し、事業内容や今後のスケジュールなどについて情報共有された。
市は区画整理で権利が移る土地の位置を指定する仮換地指定、建物調査、移転や解体などを、権利者や住民との調整を踏まえ順次進めていく方針だ。
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