川崎新田ボクシングジム(登戸)所属の黒田雅之選手(32)が挑む6年ぶり2度目の世界戦、5月13日のIBF世界フライ級タイトルマッチまで1カ月を切った。市内ジムから初の世界王者を目指す黒田選手は今月6日、公開スパーリングを実施。14日の壮行会では、サッカーJ1・川崎フロンターレ関係者をはじめ100人近い支援者と交流した。
IBF(国際ボクシング連盟)世界フライ級4位の黒田選手が対戦するのは、同級王者のモルティ・ムザラネ選手(36)=南アフリカ。身長167センチ、40戦30勝(16KO)7敗3分の黒田選手に対し、ムザラネ選手は同じ右ボクサーファイターで身長159センチ、39戦37勝(25KO)2敗の戦績を持つ。
スパーで手応え
黒田選手は6日、同じ5月に世界戦を控える、IBF世界ライトフライ級の小西伶弥選手(25)=真正ジム=をジムに迎え、6ラウンドの公開スパーリングを実施。小西選手との対戦を「質の高い相手で、精神的にも刺激になった」と振り返り、「どんな相手に対しても自分を変えずに、自分がどうすべきかを常に考えるようにする」と決意を新たにした。新田渉世会長は「距離を詰められたら相手のペースに持ち込まれる。突き放して自分のペースを維持できれば」と展望を語った。
応援も強化
黒田選手と新田会長は今月3日、川崎フロンターレの事務所(高津区)を訪れ、藁科義弘社長らスタッフと交流=写真下。互いに親交を深め、連携を誓い合った。
14日に川崎区で行われた壮行会には、フロンターレの応援団「川崎華族」メンバーの井上三郎さんが来場。6年前の世界戦のときに制作した応援歌を披露すると、参加者も一緒に合唱し、機運を高めた。壮行会発起人の一人で同ジム後援会長の片山義規さんは「世界という響きは特別なもの。この言葉が黒田選手にとって当たり前になじむことを願っている」と力を込めた。
多摩区では地元旅行会社による観戦ツアーが企画されるなど、黒田選手を後押しする動きも見られる。世界戦当日は6試合の予定で、東京・後楽園ホールで午後6時から。
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