川崎市地域文化財に昨年認定された「五反田川の甌穴群」。先月27日、甌穴群の上部にある網目の細かいフェンスが、幅の広い縦格子のものに取り替えられ、隙間からはっきりと観察できるようになった=写真上。
甌穴群が見られるのは生田駅南口バスロータリー付近。駅利用者など人通りの多い場所だが、フェンスの網目が細かく、甌穴が見づらい状態になっていた。文化財認定を機に昨年12月、地元の五反田自治会が区道路公園センターへフェンスの取り替えを依頼。およそ半年で新調に至った。
同自治会では4月、甌穴群の位置を示す看板も取り付けている。吉田輝久会長は「地域文化財認定から看板、フェンスと、これで全部完了。多摩区の自然遺産をぜひ見てもらいたい」と話す。
「ポットホール」とも呼ばれる甌穴は、川底の岩盤が自然の力で削られたもので、何百年もの川の歴史を感じることができる。五反田川の甌穴群についての調査結果は、「川崎市文化財調査集録49」に記録。昨年11月、地質鉱物関係の記念物として第2回地域文化財に選ばれた。
多摩区・麻生区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|