東生田で農業体験などを提供する「トカイナカヴィレッジ・松本傳左衛門農園」。被災地の復興支援から栽培が始まった農産物が青々と育っている。
今月初旬から収穫されたのは「生で食べられるとうもろこし」。かじるとみずみずしく、果物のような甘みや食感を味わえる。週末には収穫体験が行われ、園内で販売する「農家めし」にも活用された。
このトウモロコシは、千葉県館山市の安西農園から種の提供を受けたもの。トカイナカの運営を担う西山雅也さんや明治大学農学部本所ゼミの学生らが、昨年秋に台風被害を受けた同県南房総市のNPOと連携しボランティア活動を継続。そのお礼として今年、種と栽培技術を受け継いだ。
本所ゼミでは福島県飯舘村の農業再興にも取り組み、震災復興の協定を結んでいる。5月中旬、飯舘村の農家・渡邊とみ子さんから「雪っ娘かぼちゃ」の種を分けてもらい、6月からトカイナカで栽培開始。10月ごろに収穫を見込む。
本所ゼミとトカイナカは8月16日、小田急のオンラインイベントに出店。飯舘村などの農産物や加工品をウェブ上で販売する。「9月以降はトカイナカでのイベントも計画中。ここで収穫したかぼちゃも提供したい」と同ゼミの本所靖博さん。西山さんは「地方への窓口として、農産物を通して魅力を発信していけたら」と思いを話す。
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