長沢在住のイラストレーター・渡邉和子さん(51)=人物風土記で紹介=と友人らによるグループ「わけがありますくプロジェクト」は、疾患等でやむを得ずマスクが着用できないことを伝える意思表示バッジとカードを製作。必要とする人たちに届けようと、自治体や団体、施設などに協力を呼びかける。
このプロジェクトは、発達障害や感覚過敏、呼吸器疾患などでマスク着用が難しい人たちの意思表示を手助けしようと、先月に発足。千葉県流山市の心理カウンセリングルーム運営会社「しまうま」の取締役・鈴木玲嘉さんの発案で、友人の渡邉さんら女性4人が集まり、活動が始まった。
新型コロナ対策でマスク着用が習慣化する中、渡邉さんは「つけていないことに対する風当たりが強まり、トラブルになるケースも。お互い気持ちよく過ごせる方法を考えたかった」と話す。今回製作したバッジとカードで、渡邉さんはイラストを担当。「マスクをつけられません」というメッセージに、優しい表情をした犬のキャラクターが添えられている。「本人や同行者の『申し訳ない』という気持ちが、周りの方たちに柔らかく伝われば」と思いを語る。
バッジは金属製とビニール製があり、1千個を製作。カードは赤と水色のそれぞれ2種類あり、「バッジは鞄につけたり、カードはフォルダに入れて首から下げるなど、用途に応じて使ってほしい」という。
バッジ等の製作費は「しまうま」の広告を掲載することで同社が賄い、希望者には送料自己負担で無料配布している。広く普及させようと、同プロジェクトは配布に協力してもらえる団体や施設を募っている。
活動詳細はサイト(【URL】https://www.wakega-arimask.com/)。
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