JR川崎駅北口「川崎浮世絵ギャラリー〜斎藤文夫コレクション」で8月16日(日)まで、『広重と巡る名所江戸百景』の後期展が開かれている。
江戸時代後半の浮世絵師・歌川広重の「名所江戸百景」は、1856年から58年にかけて制作された最晩年の大作。広重による118枚、図案家梅素亭玄魚による目録、二代広重作とされる図を含めた揃物だ。後期展では秋・冬の部を公開。浅草寺雷門から眺める境内の雪景が美しい名作「浅草金龍山」など、60点を展示している。
広重は縦長の画面に遠近法の視点を大胆に用いて、近景にさまざまな事物を極端に大きく描いた。この奇抜な構図について、同ギャラリー学芸員の蛭田裕紀子さんは「見る者に驚きをもたらした」と語る。高度な彫りや摺りの技法が多く見られたことから、「彫師摺師の研ぎ澄まされた技術がこの名作を支えていることが分かる」とも。
午前11時から午後6時半まで。入館料500円。問合せは【電話】044・280・9511。
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