川崎市は先月22日、川崎市立看護短大(幸区小倉)を4年制の「川崎市立看護大学」へと移行するため、文部科学省へ設置認可を申請した。早ければ来年9月ごろに認可され、2022年4月から4年制大学になる。
これに伴い、短大の学生募集は2022年4月に停止。新設される看護大学は看護学部・看護学科を設け、入学定員は1学年100人。教員数は2025年時点で非常勤講師を除き37人となる。
市は4年制大学の移行について、全国的な看護系大学の増加や学生の4年制志向が強まっていること、3年制の短期大学ではカリキュラムが過密になっていることを理由に挙げる。新設大学では「地域社会における健康と福祉の向上に貢献できる人材を育成する」と掲げ、市について学ぶ「川崎市の文化と科学」や、ボランティア活動を実践する「サービスラーニング論」をカリキュラムとして設定。地域包括支援センターや児童相談所、精神病院・デイケア事業所、訪問看護ステーションなど、市内107施設で実習が行えるようにする。
一般入試は大学入学共通テストと小論文、面接で選考し、入学検定料は1万7千円。入学料は市内在住者は14万1千円、市外から通う学生は28万2千円、授業料は53万5800円となる。市内の医療機関や社会福祉施設などで看護師や保健師として就職しようとする人のために、奨学金制度も創設する。
神奈川県は10月23日、川崎区に開設する「県立保健福祉大学大学院ヘルスイノベーション研究科博士課程」の設置が認可されたと発表した。
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