多摩区商店街連合会(安陪修司会長)は今月から、国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)を推進する取り組みを本格始動。SDGsの17項目の一つ「住み続けられるまちづくりを」に関連して、区内5商店会の店頭でポスター掲示を始める。
貧困や環境汚染への対策など、2030年までに世界全体で達成すべき17の目標を示した「SDGs」。区商連では市民団体・多摩エコスタイルプロジェクト(本多正典代表)と連携し、SDGsの11番目の目標である「住み続けられるまちづくりを」に着目。商店会として地域で果たせる役割を考える中で、まずは各店舗や来店者に関心を持ってもらおうとポスター掲示を企画した。
独自の目標示す
今回は、区商連の15商店会のうち5商店会が先行して取り組み、1月半ばから順次掲示。これまでも「エコポイントカード」の運用でエコ活動を推進してきた4商店会(区役所通り登栄会商店街振興組合、登戸東通り商店会、民家園通り商店会、生田中央商店会)に加えて、中野島商店会も新たに参加する。
ポスターにはSDGsのアイコンのほか、商店会ごとの目標や取り組みを記載。登戸土地区画整理事業が進む登栄会では、「人に寄り添い、環境を大切に、安心して買い物ができる商店街をずっとずっと続けます!」と目標を掲げた。同会の三平雅美理事長は「区画整理後も『ずっと』続けていくということを考えた」と意図を語る。
中野島商店会は「花でいっぱい」と記し、毎年5月と11月に中野島駅前の花壇の植え替えをしていることを発信。同会の太田政人会長は「商店会や町会、ボランティアの方たちと20年以上続けている活動。これからも継続していきたい」と思いを新たにする。
約300枚のポスター作りや運営を担う多摩エコスタイルプロジェクトは、中心メンバー5人で活動。SDGs関連のイベント企画など、将来に向けて議論を進める。メンバーの三枝信子さんは「まずはポスターで知ってもらうことから。コロナ下でも商店街にとっていいきっかけになればうれしい」と思いを話す。
今後は参加商店会を増やしつつ、来店者と対話しながら具体的な取り組みを模索していく。区商連の安陪会長は「商店会も頑張っていることを示せたら。お客さんも少しずつ関心を持って、協力しようという動きになると思う」と期待する。
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