小田急電鉄(星野晃司社長)は登戸駅に、車両扉と連動して自動開閉する新型のホームドアを導入。小田急線全駅で初の試みで、下り1・2番ホームに今月設置された。現在は開いたままの状態で、3月上旬から稼働を予定している。
新しいホームドアは、(株)デンソーウェーブが開発した2次元コード「新型QRコード」を用いた自動開閉制御システムを採用している。
列車が駅に進入して停車後、駅ホーム上部に取り付けられた専用固定カメラが、車両扉に貼られた2次元コードを検知。コードの動きで車両扉の開閉状態を判別し、それに合わせて自動でホームドアを開閉する。
従来は、車両扉とホームドアの開閉はそれぞれ別々に操作されていたが、新システムでは車掌が車両扉を開閉する1回の操作に短縮される。さらに、特急列車など車両扉や車両編成の数が異なる車種にも対応。登戸駅では3・4番ホームにも3月下旬に新型を設置し、5月ごろから使用する予定だ。
国や県・市が設置を補助
登戸駅のホームドアは国や神奈川県、川崎市の補助を受けて導入。「日本一安全な鉄道」を基本理念に掲げる小田急電鉄は「今後も、1日の利用者数10万人以上の駅を優先としたホームドア設置について、国や自治体と連携しながら進めていく」としている。
同社によると、登戸駅の乗降者数は2019年度の1日平均で16万7685人。小田急線全70駅で4番目に多い。
小田急線のホームドアは2012年度の新宿駅4・5番ホームを皮切りに、18年度以降に代々木八幡駅や梅ヶ丘駅などに従来型が順次設置されている。設置済みの駅で、新しいホームドアに入れ替えるかについては未定という。
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