第42代多摩警察署署長に今月就任した 植松 宏文さん 多摩区在住 58歳
声を聴き、住民目線で
○…着任日、署員に向けて「一人ひとりが立場と役割を自覚し、責任を果たしてほしい」と呼びかけた。19カ所目の異動先だが、川崎市内は初めて。各所へのあいさつ回りを終え、「温かく協力的な人が多かった」と印象を語る。意識するのは、住民目線。「声を聴き、安全・安心を守るために何をしたらよいのか、署員一丸となって取り組んでいく」と意気込みを見せる。
○…大船署から警察官人生が始まり、秦野や平塚など各署のほか、本部での経験も長い。40代で国際捜査課に勤めたときは、外国人の組織犯罪撲滅に尽力。経歴を生かし警察大学校(府中市)への出向も。全国から集まる幹部を2年間で600人近く教えた。前任の伊勢原署では、署長として署員が意見をぶつけ合えるより良い組織を目指してきた。
○…南足柄市出身。運動は苦手だったが、跳び箱と鉄棒、マット運動をできるまで居残りさせられた小学生時代。「毎日必死にやって、できるようになったよ」と負けず嫌いな性格は昔からだ。友人がポイ捨てをすれば注意をする。曲がったことが大嫌いで、正義感の強さがあった。そんな性格を知ってか、父が警察官の道を勧めたのがきっかけだった。
○…「仕事一筋の人生だった」と振り返り、2人の娘を育てた妻への感謝の言葉が溢れ出る。次女は消防士の道へ。「人のためになりたい」という思いは父親譲りだ。長女には4月に初孫となる第1子が生まれた。「動画や写真を送ってくれるのが楽しみ。大きくなったら、やりたいことがたくさんあるよ」と目尻を下げる。キャリアを積み40年。モットーは「常に誰かに見られていると思い、手を抜かず仕事をすること」。新天地でも、その姿勢は変わらない。
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9月13日
9月6日