川崎市
多摩区に子育て総合拠点
25日開所 市内4カ所目
11月22日
任意団体「あゆみYELL」(大庭美代子代表)は3月4日、10代が気軽に立ち寄れる居場所「つながるカフェ」を菅馬場で開始した。はぐるま共同作業所(みらぼ)のホールを借り、毎月第3土曜日に継続していく。家でも学校でもないサードプレイス(第3の居場所)が目標だ。
初日の会場には、菓子を食べながら気軽に雑談できるテーブルやゲームで遊べる場所、大人への悩み相談や勉強を想定したスペースが並んだ。この日訪れたのは中学3年生の男子生徒1人だったが、「ふらっと立ち寄れる場があるのはうれしい。勉強で分からないところを聞けるのもありがたい」と話していた。
多職種が寄り添う
「あゆみYELL」は、子どもたちがどんな環境に生まれても心身共に健康で幸せに生きていける社会を目指し、昨年6月に発足。多摩区を中心に保健師や助産師、教員、心理カウンセラーなど多様な職業の24人が集まっている。
中野島在住で助産師の大庭代表は元々、妊娠や出産、子育ての悩みを気軽に話してもらう場「おしゃべりサロンあゆみ」を2016年から主宰。幼少期の貧困等の実体験をもとに、夢を持つ大切さを伝える講演会「助産師ガンバの夢の話」も19年から20回以上開催してきた。これら既存の2つの活動に加え、思春期で悩みを抱えやすい中高生を中心とした10代の居場所もつくりたいと、有志が集い実現に至った。
「つながるカフェ」の企画運営に携わるのは約10人。団体発足以来、どのような場所にしたいか話し合いを重ねてきた。大庭代表は「さまざまな大人が迎える居場所。悩みがある子もない子も、気軽に遊びに立ち寄ってほしい」と思いを話す。会社員で運営に関わる栁澤真理さんは、「10代の子たちが『ほっと』できる場にしていきたい」と意気込む。
開催日時は毎月第3土曜日の午後で、みらぼ(菅馬場1の19の24)の3階ホール。参加無料、次回は4月15日(土)。今後はインスタグラム等での広報に力を入れ、認知度を高めていく。
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