県政報告㉔ インクルーシブ教育とは? 神奈川県議会議員 小林たけし
3月25日に閉会した2月定例会で、新年度の事業に付けられた予算審議をしました。所属する文教委員会では部活動の地域移行、教員の働き方改革、県立高校の電力を再生エネルギーで賄うこと等々、各種教育施策や話題を取り扱いました。
その中で我が自民党を含め、多くの会派がインクルーシブ教育(共生社会の基盤となる教育形態)について質問をしました。インクルーシブ教育と言うと、障がいをもった生徒が通常のクラスに入って共に学ぶことを指すと私はイメージしていました。しかし、教育長の説明では、本来は障がいだけでなく宗教、外国由来、貧困、性認識などあらゆる要素を含むそうです。今年度から、海老名市で「フルインクルーシブ教育」が始まるということで、言葉や概念、目指すべき目標の到達点などについて各議員が確認を求めたのです。結論としては「フル」の有無に関わらず、取り組み内容は同じ。本来の意味でのインクルーシブ教育を推進しつつも、海老名市で事業を始めるにあたってインクルーシブ教育を実施する意気込みを強調するのだそうです。
教育委員会の熱意は感じる一方、言葉が踊り現場は混乱しないかと懸念しています。まずは、教育委員会が考える目標が現場の教育関係者に共有されること。そして概念が社会に定着することが重要です。大事なことは現場でしっかり機能するかどうか。引き続き注視して参ります。
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9月13日
9月6日