第43代多摩警察署署長に3月19日付で就任した 菅 健司(すが けんじ)さん 多摩区在住 58歳
地域に惚れ、署員一丸で
○...着任日に「明朗、元気に。新しい犯罪にも創意工夫をもって迅速に対応を」と署員へ心得を示した。署長職は前々任地の横浜水上署以来2度目。一つ前は職員の柔剣道や射撃といった訓練などを取り仕切る県警教養課で課長を務めた。市内での勤務は4カ所目だが多摩区は初。「コロナ禍で減った特殊詐欺被害がまた増えている。都心が近い、交通の便が良い、昔から住むお年寄りが多いといったことから狙われている。検挙に注力したい」と目を光らせる。
○...自衛官の父の転任で各地を巡ったが小5から高卒まで過ごした綾瀬市に郷里の思いが深い。高校時代、刑事ドラマに惹かれ「自分も悪人を捕まえたい」と警察を志望。卒業後、県警に入職すると、緑警察署十日市場駅前交番でキャリアをスタートさせた。機動隊や刑事課などを経て、伊勢佐木署や県警本部では売春や賭博など裏社会との関係が深い部署に長く在籍。脅迫を受けたこともあったが「警察は最後の砦。ここで負けたら終わり」と信念を貫いた。
○...日課は筋トレ。週末は朝晩とジムに通うことも。そう聞くと182cmの体がますます大きく見える。ささみに豆腐にと食にも気を配る。酒は大敵と分かってはいるが「飲んじゃうんですよ」と苦笑。警察官になりたいという小6の孫の話に少しトーンが上がる。
○...「歴史と文化、豊かな緑、新興住宅が広がり新旧が共存している」と多摩区の印象を述べ、「署員一丸となって事故や犯罪の撲滅に取り組む。市民の皆さまにもご協力をお願いしたい」と呼びかける。実は署員への訓示がもう一つ。「その土地に惚れて仕事をしてほしい」。自身にも言い聞かせるように頷き、「多摩区に骨をうずめる覚悟で地域と接していきたい」と意気込んだ。
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12月20日