神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS

市消防局上半期統計 電池起因の火災増加 携帯など「車内放置はNG」

社会

公開:2024年8月9日

  • X
  • LINE
  • hatena
電池起因の火災増加

 川崎市消防局は7月30日、今年上半期の市内火災件数を発表した。電気火災が61件(速報値)で過去10年の平均39・2件を大幅に上回っていることがわかった。特にリチウムイオン電池に起因する火災が前年よりも増えており、気温が上がる夏季の使用、取扱いに注意を呼び掛けている。

 今年上半期の市内の火災発生件数は181件で、前年同時期の204件より23件減少しているものの、過去10年間の平均件数179件よりも2件増加している。

 火災原因別では、「電気機器」と「たばこ」が22件で同数。次いで「放火」が20件だった。これまでたばこや放火が多かったが、電気機器による火災が増えているのが特徴だ。電気機器以外にも、配線器具、電灯・電話等の配線などを含めた「電気火災」が61件と、過去10年の平均39・2件よりも大幅に増えている。中でもリチウムイオン電池を起因とする火災は17件と、昨年よりも8件増加。市消防局の担当者は「家庭内で電気機器が増え、その中にリチウムイオン電池が搭載されているものも多く、経年劣化によって原因になっている」と分析する。

 電気火災の事例として「落として衝撃を受けたモバイルバッテリーをそのまま使用し、充電中に出火」「車内に置いていたモバイルバッテリーから出火」などが挙がる。同担当者は「夏は車内が高温になるため、携帯電話やモバイルバッテリーを放置しないように」と注意を喚起する。

多摩麻生でも上昇

 多摩区ではこんろが5件、麻生区は電気機器が4件で最多。市消防局は「充電器やバッテリーは製造メーカー指定のものを使用すること、膨張したバッテリーは使用を中止、タコ足配線をしないこと」と電気火災への対策を話す。万が一、火災になった場合に備え、住宅用火災警報器の設置も呼び掛けている。警報器は条例で設置が定められているものの、市内の設置率は86%(標本調査/今年6月時点)。「定期的な検査と10年を目安として本体の交換を検討してほしい」と話している。

多摩区・麻生区版のトップニュース最新6

駅伝 県4位で関東へ

白鳥中 中野島中

駅伝 県4位で関東へ

練習に励み、健闘誓う

11月29日

市「正確な情報確認を」

マイナ保険証

市「正確な情報確認を」

12月2日から本格移行

11月29日

多摩区に子育て総合拠点

川崎市

多摩区に子育て総合拠点

25日開所 市内4カ所目

11月22日

インフルエンザが流行期

インフルエンザが流行期

麻生区、川崎区で急増

11月22日

わんわんパトロール始動

多摩区

わんわんパトロール始動

愛犬と共に地域見守り

11月15日

市議と若者が意見交換

川崎市

市議と若者が意見交換

「政治参加意識」醸成狙い

11月15日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 11月29日0:00更新

  • 11月15日0:00更新

  • 11月8日0:00更新

多摩区・麻生区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

多摩区・麻生区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年11月29日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook