川崎市農業青年協議会の会長を務める 松澤 大地さん 多摩区生田在住 36歳
農の形 アップデートを
○…川崎市内の20代から40代までの若手農家で構成する川崎市農業青年協議会の会長に就任した。「仕事上の情報交換から私生活の相談まで、気兼ねなく交流できる場に」。思いを胸に、2人の新メンバーを加えた24人の会員のかじ取り役を担う。月に1回の定例会のほか、市民を対象にした農業体験を実施する。「川崎でこんな野菜が作れるのかと驚かれることも多い。知ってもらえる機会になれば」と都市農業の可能性を発信する。
○…小学生の頃から後継ぎとして農の道を意識。農業高校や種苗会社の研究農場附属学校で基礎を学んだ。卒業以来、家族と共に多種多様な野菜作りに向き合い続ける。主としている直売所での販売のメリットは客の声を直接聞けること。味の感想や調理方法に加え、客のリクエストに応えることも。「サツマイモはお客さまの要望で始めたもの。距離が近いからこそいろいろな意見が聞けて助かっている」。常連客の願いを叶えるため、日々改良を重ねる。
○…自分の庭のように生田や向ヶ丘遊園を走り回った活発な少年時代。毎日外で仕事をするようになりアウトドアな趣味は減ったが、当時の仲間たちと杯を交わしながらボードゲームを楽しむなど、今も親交を深める。現在は近所の人に誘われ多摩消防団にも所属。「複数人でできることが好き。周りとつながりながら楽しみたい」
○…未来を見据え、協議会が所有する機材の刷新を図る。先日登戸駅で行った直売会では会員の意見を参考に、キャッシュレス決済機器を試用。「学生も購入してくれた。新たな客層にも地場の野菜を楽しんでほしい」と期待を寄せる。培ってきた経験を生かしながら、さらに多くの人に喜んでもらえる農業を目指し今日も汗を流す。
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9月13日
9月6日